学校ブログ
3月22日の中里小中~修了式・令和5年度の最終日~
とうとう令和5年度も最後の日となりました。
代表児童・生徒による振り返りでは、1年間の成長を実感したことや、何事も目標をもって計画的に行うことの大切さを知ったことなどが述べられました。
修了証をいただく態度は、どの学年も素晴らしいものでした。特に6年生は、義務教育前期課程の修了証書ということで、先日の9年生同様に一人一人が校長先生より直接手渡されました。
校長先生からは、式辞として、次の言葉が贈られました。
【学校長式辞~抜粋~】
さて、令和五年度の修了にあたり、皆さんがこれから生活していく中で忘れてはいけない気持ちの在り方を話したいと思います。
それは「おかげさまで」
お世話になった人に対して感謝の気持ちを表現するのに使う言葉です。
なぜ「おかげさまで」なのか。その意味を伝えるために、このほど完成した中里小中学校の旗、校旗を紹介します。校旗は学校のシンボルで、その中央には中里小中のマーク、校章が描かれています。校章は昨年度に制定されましたね。旧中里小学校と中里中学校の校章のデザインを合わせたものです。周りを囲む三角形は高鈴山を、二本の線は里川をそれぞれ表しています。中央の円には学校を表す「中里」の文字が刻まれています。そして、花弁のように見える四つの三角は、中里の四つの地区「東河内」「中深荻」「下深荻」「入四間」を表しています。すなわち、中里小中が高鈴の緑と里川の流れに象徴される豊かな自然の地と、四つの地区の中にあることを意味しています。
私はこの校章には、もう一つ意味があると考えています。中里を囲む花弁ですが、それぞれ皆さんを支えている四つの人々です。一つは先生方、一つは皆さんのおうちの方、一つは東河内・中深荻・下深荻・入四間にお住いの地域の方々、そして日立市の仕事にかかわる方々です。先生方は言うまでもなく、中里での皆さんの学びを支えています。おうちの方は、皆さんが毎日元気に過ごせるように生活を支えてくださっています。地域の方は田植えやリンゴの栽培、澄水祭や体育祭など、本校ならではの行事をささえてくださっています。日立市の方々は、税金として集めたお金を使って学校の施設を整え、スクールバスの手配からトイレットペーパーまで、必要なものを準備してくださっています。このような人々のおかげで、皆さんは中里小中で学ぶことができるのです。
たくさんの人が皆さんを支えているのと同時に、皆さんも、先生方や、おうちの方、地域の方、日立市の方を支えているのです。そう言われても、皆さんはぴんと来ないかもしれませんね。皆さんが、中里でしっかり学ぶことによって、たくさんの人を支えているのです。学ぶといっても国語や算数などの勉強だけではありません。学級で友達の気持ちを考えたり、遊びの中でルールを守ったり、掃除をしっかり行ったりと、仲間とともに中里小中で行うことすべてが皆さんにとって大切な学びなのです。皆さんが中里でたくさん学び、笑顔で修了証書や卒業証書を受取る姿が見られれば、先生方も、おうちの方も、地域の方も、日立市の方も、心の底からよかったと思います。よかったと思うことで、これからも頑張ろうという気持ちになれます。言い換えれば、私たちも皆さんのおかげで、次に進むことができるのです。
卒業式の式次でも述べましたが、人は一人では生きていけません。誰かのおかげで一日一日を素敵なものにすることができます。皆さんはたくさんの人のおかげで、中里で学ぶことができます。そして、校長である私をはじめ中里小中の先生方、おうちの方、地域の方、日立市の方も、みなさんのおかげで、今日を頑張ることができます。
今の自分があるのは誰かのおかげです。だから「おかげさまで」という気持ち、お世話になった人に対して感謝の気持ちを忘れてはいけないのです。
この2年間、私は「自分から」と「ともに」を中里小中のキーワードにしてきました。今年は五つのG、GO・GET・GUTS・GREAT・GLOBAL、前へ進もう、信頼をつかみ、気概を持ち、誇り高く、広い視野に立って も、皆さんに投げかけてきました。ここに、「おかげさまで」という姿勢を加えてほしい。これからも、五つのGを胸に、何事も「自分から」そして「ともに」取り組み、上手くいけば「おかげさまで」、上手くいかなければ「自分に何が足りなかったのか」をしっかり振り返り、次の学年で、または次の学校で、頑張ってください。
中里魂とともにあらんことを!